伊勢崎銘仙アーカイブス

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 木島一雄物語


 (有)木島織物所   伊勢崎市境萩原1785
           電話0270-74-0271
 現在は奥さんの木島勝恵さんが代表を務める
 銘仙の見学や購入可能であるが、
 場所が分かりにくいので事前に電話を!

 近くには「絹の館」等があるのでついでに
 見学をされてはいかがでしようか?






 木島一雄(きじま かずお)さんは伊勢崎銘仙の「解し絣(ほぐしかすり)」最後の機屋でした

 シェークスピアの名言に
To be, or not to be that is the question.   やるべきか、やらざるべきか。それが問題だ

  木島氏は選択を迫られた時は必ず「やるべき」を選択された
 絹織物での「作務衣」 伊勢崎銘仙を使った「振袖」、「帯」、「帽子」、「バッグ」、
 「アロハシャツ」、「ショール」 六合赤岩地区からの依頼で作成した「富岡製糸場の錦絵」
 のタペストリー等々 氏が手掛けたものは数多い



 木島一雄メモリアル展開催される







 平成24年(2012)12月
 スマーク伊勢崎で伊勢崎市の産業を紹介する
 イベント中に倒れ、帰らぬ人となりました
 木島氏らしい殉職でした

 翌年 平成25年10月18日から11月4日
いせさき明治館において
「銘仙アーティスト 木島一雄メモリアル」展
が開催され、遠方からも多くの方が来場さ
れ銘仙愛好家に惜しまれました









 木島一雄の略歴

年代   できごと
 昭和10年
1935
誕生
 現在の伊勢崎市境萩原に機屋の二代目として誕生
昭和25年
1950
14歳 
法人設立  有限会社木島織物所
 昭和29年
1954
18歳
 群馬県立高等学校を卒業し、家業の織物業に従事する
昭和31年
1956
20歳 
 木島さんが機屋に従事したころは戦後の黄金時代と言われ昭和32年には
292万反の生産がありました しかしその後伊勢崎産地は減少の一途を辿ります
「新商品を十作って一つぐらいきりものにならない」と新商品開発を怠ること
はなく、積極的な姿勢から多くのことを学んだ
 平成13年
2001
66歳
 伊勢崎銘仙復刻プロジェクト発足
 平成23年
2011
76歳
 NHKの連続朝ドラマ下半期(10月~3月)「カーネーション」に
木島一雄の銘仙が着用された
 平成24年
2012
77歳
 12月8日スマーク伊勢崎で伊勢崎市の産業を紹介する
イベント中に倒れ、帰らぬ人となりました 享年77歳
 平成25年
2013
 10月18日から11月4日 いせさき明治館において
「銘仙アーティスト 木島一雄 メモリアル」展が開催される

     略歴は作品展のリーフレット並び氏が紹介されている雑誌等を参考に作成



 伊勢崎銘仙復刻プロジェクト

 



  平成10年頃から
 アンティーク銘仙や
 リサイクル銘仙ブーム
 が起きる
「明治、大正、昭和、そし
 て平成と時代を超え斬新
 のデザインや鮮やかな色
 使い」で銘仙は現代女性
 にもて映やされた






 きもの業界の新しい動き
 五箇谷桂子(ごかや けいこ)著「いつも着物でいたい」
 平成15年 インデックス出版

 中村健一著 きものリサイクルで復活!「たんす屋でござる」

 平成18年 商業界



 伊勢崎銘仙を求める女性の中には、古着には抵抗のある方や体格の向上で袖の通らない方も
おり、伊勢崎織物協同組合(理事長 田村直之)に新しい銘仙を求める声が寄せられた
 伊勢崎産地では森村陽至(昭和17年12月伊工紡織機械科卒 昭和20年9月桐生高専
機械科卒)が事情により織物組合のアウトサイダーとして少量の銘仙を生産していた程度で、
産地としては昭和33年からの40年ぶりの銘仙の生産となった
 平成13年10月に副理事長の木島一雄氏をリーダーに伊勢崎銘仙復刻プロジェクトが発足
した
 銘仙生産に係わる全ての関連業者が存続しており、試行錯誤の末、一年後に商品化、二年後
には軌道に乗った
 伊勢崎銘仙復刻プロジェクトは最終的に木島一雄の解絣と富澤治美の括り絣の銘仙が
平成24年(2012)まで相次いで2人が逝去されるまで生産された



 木島一雄コレクション


 木島さんは
  有名デザイナーのコシノ ジュンコや三宅一生の仕事を受注され、
  これからという矢先残念でした



 銘仙(解絣)












 「銘仙帽子」












 「銘仙バッグ」 













 木島さんが
三宅一生氏とコラボした布
 

    










 「銘仙振袖」











 解し絣(ほぐしかすり)

  「解し」の付く言葉は 解し織り(ほぐしおり)、解し捺染(ほぐしなっせん)
   解模様銘仙(ほぐしもようめいせん)等がある
   
  伝統的工芸品秩父銘仙の指定要件に記述されている「解し絣」の用語は

  模様銘仙にあっては、次の技術又は技法により製織された織物とすること。
  ⑴ 平織りとすること。
  ⑵ 糸の精練及び染色は浸染によること。
  ⑶ たて糸は、仮織りした後、「解し捺染」を行うこと。
  ⑷ よこ糸の打ち込みには、「手投杼」若しくは「踏木による飛杼」又は有杼織機
    を用いること。
  ⑸ 製織は「解し織り」によること。


   このことから、伝産法では名称を模様銘仙とし、それの染色法を解し捺染、製織法を
  解し織りとしている

  解し捺染:経糸(たていと)を整経後に仮織りし型紙捺染加工を行う 
  解し織り:捺染後、仮織りの緯糸(よこいと)を解しながら正規の緯糸で織り上げる 
  模様銘仙:秩父銘仙・足利銘仙で用いられる技法である
   経糸には生糸、緯糸には無地の絹紡糸を使用するため力織機で1人で4台を稼働でき
   生産性は高い