町田佳聲生誕130周年記念事業メモリアル

   町田佳聲(かしょう 本名 嘉章) 伊勢崎に明治21年(1888)6月8日生誕
     町田佳聲生誕130周年実行委員会(平成30年度事業で終了しました)

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         *町田佳聲又は町田嘉章の呼称は原則として出所に基づく


  町田式写音機




 現在であれば ICレコーダーやラジカセの話

   スマホがあれば、動画も撮れる










  今から約80年前の話である日本は西洋化、
 社会構造の変化で古くから唄われた労働歌・
 俚歌が唄われなくなり、消えて行ってしまう。 まだ、間に合うと・・・
  現在の様に小型の録音装置が無い時代に
 町田嘉章は私財を売却し録音機材を調達し
 民謡採取に出かける







 昭和12年(1937)春、町田嘉章49歳
 蓄音機の原理を逆にした写音機が発売されたが
 町田嘉章は独自にこれを改良し「町田式写音機」
 を完成させた
  丈夫ではない40kg余りの身体に13kg
 の「町田式写音機」を担ぎ、全国の民謡を訪ね
 歩き2万曲の採譜を自費にて成し遂げた

 *肩にかけた重い写音機は知れるところであるが、
  右手には未録音のレコード盤と着替えの衣類、
  記録帳等を入れた重いカバンを持つ








     SP盤レコードとは

レコードはエジソン等が発明したことで知られる
 規格: 78 rpm(1分間に78回転)
 直径と収録時間: 直径10インチ (25cm) で
        3分、12インチ (30cm) で5分
 重量: 1枚 約200g

 *蚊取り線香で溝を表現
  レコードの溝を右回りで回転





昭和10年4月
 町田嘉章に東京トーキー製作所
(現 東京都港区芝白金)より電話でラジオ放送
出演の記念レコード制作の売り込みある
 代金は1枚5円  登録商標「GALVER」
 *当時の5円は、現在価値にして約9,000円
 町田嘉章は民謡収集にレコード録音が活用でき
ないかを考えた







 昭和12年春
  日ノ本フォンから写音機が販売される
 価格12円(現在価値にして約17,000円)
 町田嘉章はすぐに購入するが、日ノ本フォン
 は倒産する
  そこで町田嘉章は写音機のカッター部分を
 取り外し、他のメーカーの録音機に取り付け
 「町田式写音機」を知人に制作させた





 メカニカル(Mechanical)「機械仕掛け」からエレキ(電気)へ
  当初の写音機は、ゼンマイ仕掛でレコードを回転させ、レコード盤への録音はラッパに
 顔を入れ大声で歌い、その振動をカッターでレコードの溝に横振れに刻んだ
  再生にはカッターに替わり、レコード針を使用する

  昭和12年11月、録音はラッパに替えマグネットスピーカーを使用し且つ増幅用の真空管
 2本を用いる方法に改良した



 昭和51年(1976)年に
 群馬テレビで放映
 この時、町田佳聲は88歳(米寿)

 写音機に真空管2本を用いた
 アンプリファイヤを取り付けたと
 流暢な英語で amplifier(増幅器)
 を発音された







 酒井正保氏より借用したテープレコーダー(ソニー製)

   型式  製造(販売)年  備考  
 1  PT-3  昭和34年(1959  手巻き式  
 2  モデル262  昭和34年(1959)  真空管式 10.5㎏  
 3  TC102  昭和30年代後半  3球+1TR  
 4  PT-5  昭和41年(1966  肩掛録音機  
 5  TC365  昭和44年(1969)    
 6  TC2850SD  昭和48年(1973)  プロ用ステレオ
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