伊勢崎銘仙アーカイブス

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 技法シリーズ⑤  解模様絣


 括り絣  技法シリーズ① 括り絣(くくりがすり)
 板締絣  技法シリーズ② 板締絣(いたじめがすり)
 併用絣  技法シリーズ③ 併用絣(へいようがすり)
 緯総絣  技法シリーズ④ 緯総絣(よこそうがすり))
 解模様  技法シリーズ⑤ 解模様(ほぐしもよう)
 締切絣  技法シリーズ⑥ 締切絣(しめきりがすり)
 銘仙用語  伊勢崎銘仙用語辞書


             伊勢崎銘仙 経糸・緯糸 相関マトリックス
 緯糸\経糸 無   地  括 り 絣  板 締 絣  型紙捺染
 無   地    締 切 絣  締 切 絣  解 模 様
 括 り 絣  緯 総 絣  括 り 絣    併 用 絣
 板 締 絣  緯 総 絣    板 締 絣  併 用 絣
 型紙捺染  緯 総 絣      併 用 絣



 解模様絣(ほぐしもようがすり)

   解模様絣であるが、明治40年代に秩父、伊勢崎、足利の産地においてお互いに競争
 し開発した技法である
  乃木将軍が学習院の制服に伊勢崎銘仙(解模様絣)を採用したとある
  技法の特徴から経糸を一旦仮織りし型紙捺染後仮織りした糸を解しながら本織する
 ことから「解し織り ほぐしおり」と呼称した






芯糸(しんいと)

経糸は整経し型紙捺染の際の目印として芯糸を織り込みます
写真には芯糸(赤)は中心に薄く見える













仮織(かりおり)

 引込み後にズレやタルミを無くし幅を正確に出す
ために織機に掛けて仮織りする
 止め糸を3本くらい織り、30~40cmくらい
次の止め糸まで松葉状に間隔を取る








  解し(ほぐし)、解し織り(ほぐしおり)、解し銘仙(ほぐしめいせん)等々
  昭和2、3年頃から
「模様銘仙」
呼称するようになった
  これには三越百貨店説が挙げられる
  平成25年12月26日に秩父銘仙が国の伝統的工芸品に指定され「模様銘仙」
  呼称されている






「併用絣」と同じ技法で
あるが、緯糸(よこいと)
は無地
 そのため、経て方向に
だけに「かすれる」









  
 和 暦  西暦  出 来 事
 明治41年  1908 秩父郡横瀬村の坂本宗太郎が東京高等工業学校在学中に特許取得
 叔父の名義で1908年の14632号か?
 明治42年  1909  伊勢崎産地では 下城弥一郎(三代目 初代の四男 勝磨 かつまろ)
と従業員の白石海(しらいし かい)が研究をし「白色抜染」に成功

大正4年(1915)に特許出願28926号
 大正 2年  1913  足利の根岸藤平、關川粂蔵が「解し織り」の特許出願24612号