利根川
　　那波城
　　例幣使街道
　　飯玉神社
　　今井町 今昔
　　銘仙産地 名和村

　那波郡 名和村（なわむら）

---

　　明治22年（１８８９） 町村制施行により、周辺10村が合併し那波郡名和村が成立
　　明治29年（１８９６） 郡統合（佐位郡と那波郡の統合）により佐波郡に属する
　　昭和30年（１９５５） 豊受村、宮郷村とともに伊勢崎市へ編入される。

昭和30年以降	町名 ふりがな	明治10年頃	町名の由来等 諸説あり
韮塚町	にらづか まち	韮塚村	韮束、丹良塚
阿弥大寺町	あみだいじ まち	阿弥大寺村	阿弥陀寺
今井町	いまい ちょう	北今井村	今居
山王町	さんのう ちょう	山王道村	日枝神社の山王信仰
堀口町	ほりぐち まち	堀口村	新田の堀口氏？　用水路の取水口？
中町	なか まち	中町	柴町と堀口の中間
柴町	しば まち	柴町	利根河原の芝地
戸谷塚町	とやづか まち	戸谷塚村	幕府直轄領（維新当時）天領
福島町	ふくじま まち	下福島村	福島は湿地を言う
八斗島町	やったじま まち	八斗島村	槐（げ）島を境野八斗兵衛が開く

---

　　　　　　　　　　　　　祝　名和小 創立百五十周年

　　　明治７年（１８７４）２月　山王小、城陽小、柴町小の三校に分かれて創立
　　　明治１８年（１８８５）３月　三校が統合し那波第４小学校となる
　　　明治２２年（１８８９）４月　町村制施行で名和尋常小学校と改称


　名和村唱歌
　　　　　　　　　　作詞　根岸国造（明治４１年　当時名和小の訓導）
　　　　　　　　　　曲　　鉄道唱歌の曲

　　１.我が　名和村は　佐波郡の極南端に　位して
　　　北は　宮郷　西は　利根川を　隔てて　柴根村

　　２.東南は　茂呂　豊受　南は　利根を限りとし
　　　埼玉縣に　界せり　大字幾つと数うれば

　　３.韮塚村に　阿弥大寺　柴町　中町　北今井
　　　山王堂に堀口に　戸谷塚村に　八斗島

　　4.下の福島　十箇村　戸数は　七百四十一
　　　人口　五千壱百余　村の役場や駐在所

　　5.学校も　共に　飯玉の神社の　前に　立並び
　　　すべて　都合よかりけり　重立つ社は　飯玉に

　　６.柴の八幡神社あり　祭る　其の日は　参詣の
　　　人出も　数多　近郊に　其の名も　高し　賑々し

　　７.寺には　柴の泉龍寺　山王道に　本妙寺
　　　堀口村に　満善寺　真光寺は　中町に

　　８.外に　二、三のがらんあり　伊勢崎町より　本庄へ
　　　道路ひらけて　巾広く　通う人車や　馬車の音

　　９.自転車　荷車　絶え間なく　旧の例幣使街道は
　　　柴町よりも　堀口を　通りて　境に達すべし

　１０.東に　西に　南北　村の道路は　幾すじも
　　　交通便利　いともよし　地味は肥沃に　麦・小麦

　１１.稲や大豆も　よく実り　蚕の飼育も　盛んにて
　　　伊勢崎縞も　多く出づ　茲に　生まれし我々は

　１２.共に、仕合　愉快なり　我等は　毎日学校に
　　　通いて　課業を勉強し　行儀をつゝしみ善き人と

　１３.なりて　身の為　人のため　盡くしつくして　名和村の
　　　利益を　進め　すすめなば　いかで　言うべきこと　阿ら無






　　名和村（現 伊勢崎市名和地区）は伊勢崎市の
　南西に位置し利根川を挟んで南には埼玉県本庄
　がある





　利根川にかかる仮橋の写真は坂東大橋北詰（伊勢崎市）伊勢崎土木事務所作成の説明板より


　　利根川の八斗島（やったじま）と本庄間は昭和６年６月に坂東大橋が開通するまで増水時
　は渡舟で、冬季には舟を６艘（そう）並べた 舟橋がかけられたが大正時代には仮橋がかけら
　れ料金を徴収した

---

　伊勢崎市 利根川沿い流域の町名の特徴
　　　　　＊町名（大字）に島、塚、沼が含まれている

　　　　　　島　上流からの土砂が堆積し洲が現れた所
　　　　　　　　　福島町、八斗島町、飯島町、島村、境中島
　　　　　　塚　上流からの土砂が集積・堆積し盛り上がった所
　　　　　　　　　戸谷塚町、富塚町、境平塚
　　　　　　沼　昔村中に沼が在り後に長沼と云う
　　　　　　　　　長沼町