伊勢崎銘仙アーカイブス


TOP  topページへもどる

八王子銘仙+  八王子銘仙(プラス)へ

 銘仙産地比較 八王子銘仙

   *伊勢崎産地にバイアス(偏り)が在りますのでご了承下さい


 八王子は「桑都 そうと」から学園都市へ
   *八王子では桑都(そうと)を英語でマルベリーシティとも言う
 八王子市には18の大学があり、現在約10万人の学生が学んでいる
 私(管理人)も八王子の大学で学んだ1人である
 生まれ育った群馬県の親元を離れ、八王子のアパートに住み大学へ通った
 また、二十歳の成人式も八王子市で祝って戴いた・・・想い出の地である
 当時アパートも大学も八王子の郊外に立地し、群馬とあまり変わらない田舎で
 養蚕の桑が植えられていた





 「織物の八王子」のシンボルタワー
 のあった JR八王子駅前



































  群馬から八王子へのアクセスは・・・JR八高線(八王子駅と高崎駅間)があるが
 当時は電化されてなく(現在は八王子・高麗川間は電化済)単線で片道3時間近くかかり
 更に、本数も1時間に1回の運行だった
   高崎 - 八王子 - 横浜  日本のシルクロード(絹の道)と言われるが
 昭和6年に全線が開通した八高線は軍事目的で建設されたもので、
 逆に富岡製糸場へ繭を運んだとある 群馬の絹の輸送には高崎線が主に使用された




 現在、 法政大学総長をされている田中優子氏が編者をされた
    「手仕事の現在 多摩の織物をめぐって」
      法政大学出版局 2007年5月

 各地の織物産地に共通するテーマであり関係者必読書である
 本書で紹介している「繊維博物館」は
   「東京農工大学科学博物館」と現在は名称を変更している







 現在、八王子の織物はネクタイやショールで
一般的に名が知れる

 八王子では「甲比丹(カピタン)織」が多く
生産された
 *オランダの船長 カピタンが持参した織物
  に由来する



















  伊勢崎と八王子の産地 取り組み年を比較をすると伊勢崎産地が一歩早いようだ

   伊勢崎産地  八王子産地
 組合設立  明治13年
伊勢崎太織会社設立
 明治19年
八王子織物組合設立
 染色学校  明治19年
染色学校設立
(現 県立伊勢崎工業高校)
 明治20年
八王子織物染色講習所設立
(現 都立八王子工業高校)
 伝統的工芸品指定  昭和50年「伊勢崎絣」指定  昭和55年「多摩織」指定




   平成24年(2012)工業統計表 市区町村別産業中分類統計表より

銘仙産地     製造品出荷高(万円)  事業所数
 伊勢崎市 製造業計
繊維工業 
 109,506,166
1,851,007
 727
29
 八王子市 製造業計
繊維工業
41,747,803
397,923 
615
27 






  全国銘仙生産統計(単位:千疋 疋=2反 全国銘仙連盟会調査)

西 暦   和 暦  八王子 伊勢崎
1912 大正  1   170 636 
1913  183  572 
1914  197  534 
1915  198  450 
1916  256  542 
1917  276  627 
1918  289  819 
1919  289  990 
1920  442  1,039 
1921  10  636  1,568 
1922  11  713  1,559 
1923  12  633  1,567 
1924  13  772  1,581 
1925  14  805  1,490 
1926  昭和 1  863  1,558 
1927  881  1,814 
1928  1,095  2,059 
1929  972  1,950 
1930  921  2,283 
1931  831  2,072 
1932  727  1,926 
1933  665  1,511 
1934  563  1,396 
1935  10  479  1,019 
1936  11  357  281 
1937  12  123  60 
  合 計  14,347  31,916 




多摩織を通商産業大臣が指定した官報告示

  通商産業省告示第78号
  昭和55年3月3日
  通商産業大臣 佐々木義武

 一 伝統的工芸品の名称 多摩
 二 伝統的な技術又は技法
  1 お召織にあっては、次の技術又は技法により製織されたしぼ出し織物とすること。
   ⑴ 先染め又は先繰りの平織り、綾織り若しくは朱子織り又はこれらの変化織りとするこ
    と。
   ⑵ お召糸に使用する糸は、下よりをした後、わらびのりその他の植物性糊料を手作業に
    よりもみ込むこと。
   ⑶ お召し糸のねん糸には、八丁式ねん糸機を用いること。
   ⑷ しぼ出しは、「湯もみ」によること。
   ⑸ たて糸の密度は、一センチメートル間百本以上とすること。
  2 紬織にあっては、次の技術又は技法により製織された無地織物、しま織物又はかすり織
   物とすること。
   ⑴ 先染め又は先繰りの平織り、綾織り若しくは朱子織り又はこれらの変化織りとするこ
    と。
   ⑵ 無地織物又はしま織物織にあっては、よこ糸の打込みには、「手投杼」又は「引杼」
    を用いること。
   ⑶ たてがすりにあっては、男巻から送り出されるかすり糸のかすり模様を手作業により
    柄合わせし、かすり模様を織り出すこと。
   ⑷ たてよこがすりにあっては、たて糸のかすりとよこ糸のかすりとを手作業により柄合
    わせし、かすり模様を織り出すこと。
   ⑸ よこ糸に使用する糸は、玉糸又は真綿のつむぎ糸とすること。
   ⑹ かすり糸の染色法は、「手くくり」、「手摺込み」又は「板締め」によること。
  3 風通織(ふうつうおり)にあっては、次の技術又は技法により製織された織物とするこ
   と。
   ⑴ 「ジャガード機」又は「ドビー機」を用いる先染め又は先練りの二重織りとすること
    。
   ⑵ 製織は、織物の表裏が転換するように二色以上のたて糸及び二色以上のよこ糸を用い
    て経緯二重織りをすること。
   ⑶ 「綾竹」の位置を修正するとともに、手作業によりたて糸の張力が均一になるように
    調整しつつ、製織をすること。
   ⑷ たて糸の密度は一センチメートル間百二十本以上とし、よこ糸の密度は一センチメー
    トル間四十本以上とすること。
  4 変り綴(かわりつづれ)にあっては、次の技術又は技法により製織された変りつづれ織
   物とすること。
   ⑴ 先染めの平織り又は平織りの変化織りとすること。
   ⑵ 模様の有るものにあっては、模様部分のよこ糸は、「小杼」を用いて筬に対し斜めに
    打ち込みをした後、爪先又は「筋立」を用いて筬に対して平行に掻き寄せること。
   ⑶ たて糸は、四本以上を一群とした後、手作業により筬羽一羽ごとに引き込むこと。
    この場合において、筬の筬密度は、三.七八センチメートル間七十羽以上とすること。
   ⑷ 「綾竹」の位置を修正するとともに、手作業によりたて糸の張力が均一になるように
    調整しつつ、製織をすること。
  5 綟り織(もじりおり)にあっては、次の技術又は技法により製織された搦み(からみ)
   織物とすること。
   ⑴ 「ジャガード機」を用いる先染め又は先練りの搦み織りとすること。
   ⑵ 製織には、「手投杼」若しくは「引杼」、「紋振い」又は「変り筬」をもちいること
    。
 三 伝統的に使用されてきた原材料
   使用する糸は、生糸、玉糸又は真綿のつむぎ糸とすること。
 四 製造される地域
   東京都 八王子市
       秋川市





 銘仙産地比較論  銘仙産地比較論 総論 
 伊勢崎銘仙  銘仙産地比較論 伊勢崎銘仙
 秩父銘仙  銘仙産地比較論 秩父銘仙
 足利銘仙  銘仙産地比較論 足利銘仙
 八王子銘仙  銘仙産地比較論 八王子銘仙
 桐生銘仙  銘仙産地比較論 桐生銘仙
 館林銘仙  銘仙産地比較論 館林銘仙
 村山銘仙  銘仙産地比較論 村山銘仙